季節に関係なく、うつくしい沖縄の海。
沖縄旅人修行編はこれが最終章です。
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専門学校の恩師が沖縄に住んでいて、
沖縄で私が一番行ってみたかった場所に連れて行ってくれました。
それは、「辺野古基地移設予定地区」
辺野古の町は、のどかな田舎の風景。
畑のなかにぽつぽつと家、家、小学校。
こののどかな町に、普天間基地が移設され
海を埋め立てて、滑走路ができようとしています。
つい先日も、「今年の6月には着工」なんて発言もテレビで報じられました。
民主党は「辺野古移設反対」を公約に掲げて与党になったにも関わらず、
その後「辺野古に移設」と方針を変更、
そしてサジを投げるかのように、当時の鳩山首相は辞任しました。
そんな政治的な駆け引きや策略で、十何年も振り回されてきたこの町。
沖縄を走っていて気づくのは、うつくしい風景のなかに現れる、
有刺鉄線。
沖縄の人にとっては、これは当たり前の風景なんだろうな。
辺野古の海に到着。
美しい海を見渡せる場所なのに、どこか悲しげ。
観光客はもちろん、地元の人も、誰もいませんでした。
この日は小雨だったのに、目をみはるような、碧い海。
「曇りでこれなら、晴れたらすごく綺麗な海なんだろうな。」
と先生は言いました。
もし基地が出来ると、
その海辺には日本人は二度と足を踏み入れることができなくなります。
トラクターか何かで、雑にならされた丘。
何に使う土地なんだろう。
丘からかすかに見える、あの岬の先端に
滑走路ができる予定とのこと。
昔は、ジュゴンを見ることができたという、辺野古の海。
私はこの土地に縁もゆかりもないけれど、
なぜかすごく胸が苦しくて仕方なくて、
夢中でシャッターを切りました。
「もう少し、近づいてみるかい?」
先生の言葉に、再び車に乗り、基地移設予定地まで。
基地移設予定地区との境目に立てられたフェンス。
柵の向こうにはまだ、白い砂浜と青い海。
そこにはたくさんの人々の願いがありました。
「No Base」もう基地はいらない。
祈るように、誓うように、まっすぐ立てられた流木。
私も今まで、移設問題について、何も知りませんでした。
「自然が壊れるようなところに、どうして移設するの?」
くらいに思っていました。
でもこの土地に足を踏み入れて、人々の痛みを強く感じて、
すぐに本屋に行って、基地に関する本を読みました。
アメリカにとって冷戦当時、沖縄は「防壁の要」のような場所。
地図で北はアラスカから、日本と沖縄とフィリピンをつなぐと、
キレイな一本の線になり、
中国や旧ソビエト連邦からの攻撃を防ぐための、まるでバリアーのようになっています。
そして、その中で最も重要な場所が沖縄とのこと。
冷戦は終結したとはいえ、アメリカがそんな重要な場所を手放すわけもなく。
日本政府が強い姿勢でアメリカに対して「NOBASE」と言えるわけもなく。
沖縄住民の中でも、様々な人がいるそうです。
美しい海を守りたい人。
思い出の土地を失った人、失いつつある人。
肩身の狭い暮らしを余儀なくされている人。
騒音に悩まされている人。
逆に
米軍がいることで商売が成り立っているお店。
米軍が住む、高級住宅の家賃で繁盛する不動産会社。
基地があることで援助金が出る人、出ない人。
損する人、得する人。
うれしい人、悲しい人。
あきらめている人、あきらめられない人。
その全ての感情を持っている人。
たくさんの思いがありすぎて、
考えても答えの出すことはできません。
誰も悲しまないような
打開策を見出せないのが、悔しい。
でも、ひとつだけ言えることがあるとするなら、
「もし自分の故郷に基地が移設されることになったら?」
「もし東京の都心部に戦闘機の滑走路ができるとしたら?」
誰だって、答えは「NO BASE」ではないでしょうか。
「遠く離れた沖縄だから」「もともと基地の多い沖縄だから」
そんな気持ちで多くの人が他人事でいるなら、すごく悲しいこと。
なにもできないけれど、
今のわたしにできることは、今日見た辺野古のうつくしさを
一人でも多くの人に伝えること。
「海は宝」と書かれたリボン。
フェンスの向こうには、みんなの宝物が見える。
Now playing:Cocco「ジュゴンの見える丘」
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