悪いことは、得てして続くものです。
人はそれを「カルマ」と呼びます。
今回は、その不幸の移動の様子を、淡々とつづります。
(動揺のため、写真少なめです)
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イスラエルからトルコ、イスタンブールまでは飛行機での移動。
飛行機は、移動の中でも快適だし好きなほう。
空港までならアクセスも充実しているし、
道に迷うこともまずありません。
「空港着いてから、トルコの情報見ればいいや〜」ってくらい、
かなり軽い気持ちで空港に向かいました。
それが、半ベソかくほど辛い移動になろうとは。。。
エルサレム新市街から空港へはバスで1本で行けます。
地球の歩き方にも書いてあるし、
宿のオーナーにも教えてもらったし、
バスのチケットカウンターにも聞いた。
忘れもしない947番バス。
念のため乗ったバスの運転手にも「エアポート?」と聞くと
コックリうなづいた。
ほっと一息、バスに乗って、車窓を楽しむ。
1時間が経ち、2時間が経ち、
ちょっと不安になってきたので、
周りの人に「エアポート?」と聞いてみる。
ところが、その瞬間、
乗客がザワザワとドン引きしてる。
どうやらこのバスは空港を通り過ぎたか、もともと行かないようです。
運転手に聞こうにも、全員英語がわからない。
「とりあえずこのバス停で降りて、違うバスに乗れ」
的なことを言われて降ろされる。
この時点で夜の22:30。
あと数時間後に飛行機をひかえて、
私は知らないバス停にいる。
さて、ここは一体どこ?
フライトは深夜4時半だけど、
降ろされたこの町が、空港からどのくらい離れているのか、
そもそも何て名前の町かもわからない。
とりあえず、英語を話せる人を見つけて聞く。
この町から空港までのバスはもう終わっていて、
テルアビブという町までバスで行って乗り換えか、
30分くらい歩いたところに鉄道駅があると聞く。
バスを待つか、鉄道駅まで歩くか。。。
聞いた人の話どおり、23時にバスが来ればいいけど、確実ではない。
聞いた方向に鉄道駅があればいいけど、道に迷う可能性大。
さらには、出国間際で、イスラエルの残金も少ない。
出来るだけ確実で、安く済む方法を考えなくては。。。
10分ほど、バス停のベンチで考える(落ち込む)
そこに、可愛らしい15歳くらいのイスラエルガールが現れて、
「日本人?私日本大好きなの♪♪」と話してくれる。
さらには、テルアビブまでのバスが来るまで一緒に待ってくれるとのこと。
華奢な身体にクリンクリンの大きな瞳、真っ赤なリップ。
不幸のドン底だった私には、
今、お世辞ではなく彼女が天使に見える。。。
テルアビブ行きのバスが来て、ハグで別れる。
テルアビブのバス停に到着。
ここでも、空港行きのバスは終わっていました。
この時点で23:30。
ちょっと焦ってくる。
売店のおじちゃんに空港までのアクセスを聞く。
おじちゃんは英語がメチャクチャなうえに、
余計な話が多くて、聞きたいことがなかなか聞けない。
ようやく聞けた内容。
鉄道駅もタクシーで行けるけど、鉄道がまだやっているかはわからない。
ここからタクシーなら100NISくらい払えば行ける。
でも、私の残金は80NISほど。
おっちゃんも、「NO WAY」とお手上げしてしまう状態で、
私は立ちすくむ。
何度も確かめてバスに乗ったのに。。。
なんでこんな夜中に、こんな所で、余計なお金と時間を。。。
疲労と緊張がおっちゃんと話したことでゆるんで、涙が出そうになる。
そこに、天から安西先生の言葉が降りかかる。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」
そう、私は絶対飛行機に乗りたい!
仕方ないので、タクシー運転手にありったけのお金を見せて交渉。
当然「それっぽっちじゃ、空港までは行けないよ〜。」と突き放される。
それでも乗りたいの!時間がないの!とねばる。
そこに現れた、現地のイスラエル女性。
最初は不審な目で見られたけど、
私があまりに困っている様子に見かねて、
違う方向だけど、タクシーをシェアしてくれました。
深夜1:00
なんとか空港に到着。
搭乗手続きまで時間があったので、
ファーストフードに行って腹ごしらえ。
ここでもカルマは止まらない。
カウンターに並ぶ。
やっと私の番、というときに店員がレジから立ち去る。
呼んでも、振り向かない。
あとから来たイスラエル人の注文を聞き始める。
待つこと10分。
ついに、今日一日積もり積もったイライラが爆発する。
まず順番を抜かしたお客に「私先に並んでたんだけど!」と言い、
次に店員に「もう10分も待ってるんですけど!」と言い放つ。
この私の只ならぬ怒りっぷりに、大いに引くイスラエル人。。。
きっと、短気なアジア人と思ったに違いない。
ハンバーガーをかじりながら、「短気はソン気」だったと反省。
「もう空港に着いたんだから、今までの出来事は忘れよう」と言い聞かせる。
さて、トルコに着いてからのアクセスをチェックしようとPCを開く。
ここでもカルマは続く。
持っている全世界分の「地球の歩き方」データの中に
トルコだけがないことに気づく。
空港からのアクセスが、全くわからない。
あわてて、ネットで「トルコ 空港 アクセス」で調べる。
これが、さらなるカルマの始まりに。。。
イスラエル空港の出国審査は、鬼のように厳しい。
長蛇の列に並び、訪問国について何度も質問を受ける。
待たされて、質問されて、待たされての繰り返し。
荷物はまた並んで、X線にかけたあと、また並んで、バックパックの中身全て出される。
その後、搭乗手続き、手荷物の検査(これも全部出される)
出国審査、最終チェックイン。。。と合計2時間はかかりました。
朝6:30
飛行機はようやくトルコにつく。
さぁ、気持ちも新たに、
ネットで入念に調べたアクセスを元に、市内へ!
と思いきや、何か様子が違う。
調べていたはずの地下鉄が見当たらない。
空港局員に聞くも、トルコ人は意外と英語が話せない。
紙とペンで、必死にやりとりする。
どうやら、私は調べていた空港とは違う空港に降り立ったよう。
後から知った話ですが、イスタンブールには空港が2つあり、
日本やヨーロッパなど発のほとんどの国際線はアタテュルク空港につきますが、
最近旅人に人気のイスラエル発格安航空券(ペガサスエアライン)の便は
私が着いた「サビハ・ギョクチェン空港」に着くようです。
教えられたまま、バスに乗りKADIKOYという町へ。
ここは、素敵な港町。
向こう岸には、ヨーロッパを彷彿させる、
モダンな町並みが広がってる。
ここで私の心は疲れを超えて、奇妙な開放感を覚える。
今までは行く町のことは絶対ガイドブックで調べてたし、
泊まる宿もある程度めぼしをつけていたけれど、
「別にイスタンブールに行かなくても、この町で泊まってもいいか〜」
と思えてきて、
そう思ったら不思議と肩の力が抜けた。
というわけで、宿探しに転進。
港町をブラブラ歩きながら、ホテルの看板を見つけては値段を聞く。
でも、この町は宿の値段がどこも高い。
というわけで、「じゃ、やっぱりイスタンブール行こうか〜」
と、再び出発することに。
船と、路面電車を乗り継いで、ようやくイスタンブールに到着。
たった24時間の出来事とは思えないほど、
盛りだくさんだった今回の移動。
今回の教訓。
下調べは事前に、入念にしましょう。
フライト前は、早めに行きましょう。
それでも旅は何が起こるかわかりません。
それを乗り越えたら、また一歩成長するでしょう。
Now Playing:レキシ「どげんか遷都物語feat織田信ナニ?」
【アクセス情報】
■エルサレム新市街のバスステーション→テルアビブ空港行きバス
947or950番 21時が最終 30分おき 24NIS
※どこの情報にもこう書いてありますが、
私の使った947番については確証ないです。
たぶん、降りすごしたのかな?
【サビハ・ギョクチェン空港→イスタンブール市内】
■空港出てすぐのバスステーションE10番でKADIKOYという
イスタン内旧市街対岸の町へ行く。(終点まで)
■バス停前の船乗り場から船でEMINONU(旧市街側)へ行く。
船2リラ
■船着場から徒歩5分ほどのトラム(路面電車)で旧市街へ。
私はcemberlitasという駅で降りました。
■宿「ツリーオブライフ」はcemberlitas駅から徒歩3分くらい
路面電車沿いのバーガーキングの道を入ったとこ。
ドミ1泊 18リラ シェア飯あり
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